「わ、分かった…。それより、由依…今の顔を見せるのは俺だけにしろよ?」
「りょ、了解…。」
陽希が照れくさくなるぐらい変な顔…してたんだろうか。
恥ずかしい…。
「私、行ってくるね。」
素早く陽希に背を向けて、私はトイレへと向かった。
案内板の矢印を頼りに、道を曲がって少し進んだ場所。
確かにトイレはあったけれど、女子トイレの入り口には使用禁止の旨が書かれた貼り紙がされていた。
今日の午前中に壊れてしまったらしく、現在修理中…とのことだ。
他の場所に行かなくちゃ…。
近くにあった、遊園地内の大きな案内図のボードを見ると、現在の場所から少し離れたところにトイレがあるのが分かった。
突然のアクシデントだから仕方ないよね…。
クレープは…まだ時間掛かるだろうし、陽希が心配しないように急いで戻って来よう…。
私は足早に別のトイレへ。
多少…人が並んでいたものの、思ったほど時間は掛からなかった。
直ぐに陽希のところに帰らなくちゃ…。
トイレから出た私。
走り出そうとした瞬間、ドンッと肩に何かぶつかった衝撃で体が少し揺れた。


