俺は、お前がいいんだよ。


「アトラクション、色々あるけど…どこ行く?」


遊園地の案内リーフレットを広げる陽希。


そこに描かれているマップを二人で覗き込む。


「由依、苦手なアトラクションとか…ある?」


「えっと、多分…どれも大丈夫だと思う。ジェットコースターとかも平気だし………あっ!」


私は、咄嗟にマップの一部分を指差した。


「ここは、ダメ…。」


「お化け屋敷…?」


「小さい時から、こういう怖いのは苦手なんだ…。だから、絶対に無理…。」


人工的な怖さだと分かっていても、怖いものは怖い。


小学生の時…同級生の女の子に半ば強引に誘われて、一度だけ入ったことがあるけど、漂う雰囲気が怖すぎて、入り口から先に進めなかった思い出があるぐらいだし。


「ん、分かった。じゃあ…お化け屋敷は避けて他のアトラクションを楽しもうな。」


ポンポンと優しく頭を撫でる陽希に、コクンと頷いた。