俺は、お前がいいんだよ。


思わぬ言葉にビックリした私。


危うく紅茶を吹き出しそうになってしまったのを、必死に堪えて飲み込んだ。


「なっ、なんで私が…!陽希の分のフォークあるんだし、ひとっ…一人で食べれるでしょ!?」


「俺、普段…甘いものを殆ど食べないから、少し抵抗あるんだよな。でも、由依が食べさせてくれんなら、難なく食べれそうな気がする。」


「苦手なら無理して食べなくたっていいんじゃない?わざわざ私が食べさせる必要ないでしょ…!」


「……それもそうだな。ごめんな、急に変なこと言って。」


あ……。


今の、なんか…トゲトゲしい言い方だった。


謝らせちゃったよ…。


きっと、陽希は…私と一緒にスイーツを楽しみたいと思って、あんな風に言ってくれたんだ…。


それなのに、私ときたら…恥ずかしさだけが先行して…。


キュッと唇を噛みしめた。


私一人でスイーツの試食を楽しんでも、意味ないじゃん…。


一緒に楽しい時間を共有したい…。


私は、フレンチトーストを少し小さめにナイフで切ると、それをフォークにのせた。