俺は、お前がいいんだよ。


その眼差しにドキドキしてしまう。


澄んだ瞳から目を逸らせずにいた時、開いたままになっていた従業員入口から直さんが出てきた。


「声がすると思ったら、やっぱり陽希たちか…!」


その声に、至近距離で見つめ合っていた私たちは慌てて離れる。


二人して、少し視線が泳いでしまった。


「今日は…わざわざ来てくれて、ありがとな。さあ、中に入れよ。」


「はい、由依…行こう?」


「うん…。」


陽希に手を引かれ、お店の中へ。


ここに来るのは、2回目。


前は、陽希が傘とハンカチのお礼に奢ってくれたんだよね…。


また来たいなぁ…と思いつつ、なかなか来れなかったな…。


「じゃあ、持ってくるから…座って待ってて?」


直さんは笑顔で言うと、キッチンへと入って行った。


私たちしかいない静かな店内。


まるで貸し切りみたい…。


ちょっと落ち着かなくて、キョロキョロと辺りを見回している間に、直さんがスイーツを運んできた。