俺は、お前がいいんだよ。


「まあ、そりゃそうだよな…。連れ帰りたい気持ちは山々だけど、今日は止めとくよ。また次の機会ってことで。」


「そ、それじゃあ…私の話も終わったし、そろそろ公園を出よっか!」


せわしなく動く鼓動を落ち着けたくて、陽希から離れようとした時…。



「その前に、キス…していい?」



聞こえてきた声に、素早く顔を上げた。


「き、キス…!?」


「そう。今、したいから。」


体を少しだけ離して、顔を近付けてくる陽希。


私は思わず避けるように俯いてしまった。


「由依…、ダメ?」


「あの、えっと……」


「もしかして、前にキスした時のこと怒ってる?あの時、いきなり由依にキスしたから…。」


「う、ううん。怒ってなんかいないよ…。むしろ、謝りたいというか……」


「それって、どういうこと…?」


不思議そうに訊ねる陽希の声が降ってきて、私は、おそるおそる口を開いた。