「私、意外と風邪ひかないから大丈夫だよ。それより、陽希も風邪ひかないように気を付けてね。」
「ん、ありがと…由依。」
優しい笑みを向ける陽希。
公園の前に来たところで、私は思いきって陽希の服の袖をキュッと握った。
「は、陽希…少し公園に寄っていってもいい…?話したいことがあるんだけど…。」
「あ、ああ…。」
戸惑い気味に返事をする陽希と一緒に公園の中に入る。
街灯の照らすベンチの辺りまで来ると、足を止めた。
「それで、話って…?」
「えっと、彩名ちゃんがキッチンに来る前に話してたことの続きなんだけど…」
「……誠のこと?」
「うん。陽希の言うように、私…柏木君から告白された…。」
「…やっぱり。なんか、そんな気がしたんだ。」
気まずそうに苦笑いする陽希に言葉を続ける。
「でも、“柏木君の想いには応えられない”ってハッキリと断った…。わ、私には…陽希がいるから。」
「えっ…」
ここが頑張りどころ…。
勇気を振り絞って、私の素直な気持ちを伝えなくちゃ…。


