俺は、お前がいいんだよ。


えっ!?


思わぬ言葉に、心臓が跳ね上がった。


「ちょ、ちょっと!いくら何でも、それは過剰表現でしょ。」


「なんで?俺は、いつもそう思ってるし。」


キッパリと言いきる陽希に何も言葉を返せずにいると、彩名ちゃんがニンマリと笑みを浮かべる。


「はいはい!お兄ちゃんってば、幸せそうな顔しちゃって。由依ちゃんが大好きなんだね。」


「そうだよ、悪い?」


「ううん、良かったね…お兄ちゃん!」


照れくさそうに彩名ちゃんに笑顔を向ける陽希。


その姿をドキドキしながら見つめていると、彩名ちゃんがキッチンの壁に掛けられている時計を見上げた。


「あ、19時過ぎてる!もう暗くなってるし、お兄ちゃん…由依ちゃんを送っていった方がいいよ!」


「だ、大丈夫…!私…電車で帰るし、ここから駅まではあまり時間も掛からないし、平気だよ。」


「ダメダメ!女の人が夜道を一人で歩くのはキケンだよ!あまり遅くなると、由依ちゃんのパパやママも心配するし、そろそろ帰った方がいいよ!」


彩名ちゃん、お母さんみたいなこと言うなぁ…。


8才とは思えないよ…。