仮想世界パラノイア

レインと湖畔は大きな氷の前に立ち、2人で話し合った。

「じゃあ、俺が炎魔法を使うから…」
「俺が風魔法で援護する」

湖畔は赤い石のついたペンダントを右の掌で握り締め、呪文を呟いた。すると、紅い光が赤い石から放たれた。

「螺旋の火柱」

ゴウッと音を上げ、とぐろを巻く火が大きな氷を包み込む。ジュウウッと音を上げ、氷は見る見る溶けていった。

「いくぞ」

レインは無表情で、大きな氷に手を振りかざした。白い手を青白い光が包み込む。

「風の小刀」

そう呟いた瞬間に、レインの作り出した強風が湖畔の身を襲った。小刀と称するが、小さいとはとても言えない程の力を持っていた。

風の小刀の援護により、酸素をたくさん取り込んだ火柱は、大きな氷を簡単に溶かしたのであった。