仮想世界パラノイア

「本来、このジェレメフォレストは霧の森なんだ」
「霧の森?」
「ああ。霧がかっている、神秘的な森」

きっと、幻想的で神秘的な光景なのだろう。

「でも、霧なんて…」
「霧の水分の温度が急激に下がり、薄氷になった」
「そういうことか…」
「ああ」

その説明なら、この森の変わりようにも納得がいく。

「霧を全て凍らせるなんて…」
「怖いだろう?」
「いや、すごいと思う」
「……は?」

だって、すごいじゃないか。尋常ではない位の魔力量があるということなのだから。

「すごいよ。レイン、君ってすごいね!」
「え……あ、ちょ、」
「ん?どうしたの?レイン」

レインは顔を手で覆いながら、プルプルと震えていた。……あれ、怒らせた?

「う、うるさいから!…だ、黙れよ………」
「あ。ごめん、レイン」

レインの耳が赤く染まっていたことに関しては見て見ぬ振りをした。