「そういや俺等が着いた時にはもう何人か転がってたな」
「あぁそれ、あたしがやったの」
スプーンをクルクル回して、はーい、と返事。
すると。
「は?」
「え?」
「あ?」
間抜け面であたしを見る皆。
ん?あたし、何か変な事言ったっけ?
自分の発言を思い出そうと天井を仰ぐ。
「……凛音、お前、寝言は寝て言えよ?」
「はぁ?馬鹿にしてるでしょ!あたし、寝言は寝てから言うし!」
突然失礼発言をぶちかましてきた煌に口を尖らせてそう言い返せば。
「言うのかよ!!」
「そういう意味じゃねぇし!」
「……む」
陽と煌に同時に突っ込まれた。
「ククク、相変わらずりっちゃん面白ぇな」
お腹に手を当て、笑うのを我慢している彼方と、
「凛音ちゃんそういう意味じゃなくてね……」
苦笑まじりに本当の意味を教えてくれる壱さん。
意味を聞いて「知ってたし!」と弁解するけど当然信じて貰えず。
何とか誤魔化そうと無理矢理話を元に戻した。


