「オイ、妄想馬鹿女。お前は喋るな動くなジッとしとけ!!」
「いだっ!何すんのよ!暴力反対!」
何故かめっちゃキレている悪魔煌に頭頂部をゲンコツで殴られて。
やり返そうと構えれば、煌がデコピンのポーズをとってきた。
「わわわわ分かった!分かったからデコピンは止めて!」
それ地味に痛いんだから!
溶けかけた梅干しアイスを持ったままソファーに凭れて回避。
……って言うか、何であたしが怒られなきゃなんないの?
意味分かんないんですけど!
「……ったく、話しが進まねぇじゃねぇかよ。で?鳳皇だけでいけんのか?」
「アイツ等なら問題ねぇ」
「でも、数かなり多いんだろ?」
表情一つ変えない十夜に向かって心配そうにそう問い掛ける壱さん。
「壱さん、アイツ等弱いから大丈夫だよ!余裕ー余裕ー!」
「あーん」と梅干しアイスを口に運びながらそう言うと、
「凛音、何で弱いって分かるんだよ?」
不思議そうにそう問い掛けてきた陽。
いや、何でってって言われても……ねぇ?
不思議そうに首を傾げる陽に、うーん、と悩む。


