Ri.Night Ⅱ



「……いつだ?」


「暴走の後だ。まだ決まってねぇ」



真剣な面持ちで話を進める煌と十夜を眺めながら、アイスをもう一口口に入れる。




「……っていうかさ、黒烏って誰?」



あたし、さっぱり分かんないんだけど。



「え、りっちゃん昨日そいつ等に攫われそうになったんじゃねぇの?」


「ん?」


攫われそうになった?



って、



「あぁ!アイツ等の事ね!」



そう言えばそんなチーム名だった気がする。


基本、どうでも良い事は覚えないあたし。


正直、顔もハッキリ覚えてないし。


覚えてると言ったらあの趣味の悪い髪色ぐらいだ。




「なぁなぁりっちゃん。そのアイス一口ちょうだい」


「えー、仕方ないなぁ。特別だからね!」



雛鳥のように口を開ける彼方に「あーん」とスプーンを持っていく。


すると。


「……あ」



あともう少しという所で背中を押され、スプーンが彼方の鼻下に直撃した。



「ってぇ!てか、すっぱ!」



スプーンから垂れたアイスが口に入ったのか、コントかと突っ込みたくなるほど目をシパシパさせる彼方さん。



……っていうか。



「今、背中押したの誰!?」