「あ、暑いな!アイスでも食うか!」
「そ、そうだな!彼方、俺モナコ!」
不穏な空気を消し去ろうとしたのか、突然立ち上がった彼方。
それに便乗した陽がぎこちない笑顔で彼方にモナコを頼む。
「あ、あたしコップアイス!」
更にあたしも便乗してお気に入りのアイスをお願いした。
「俺はピニョがいいな」
どうやら壱さんもアイスを食べるらしく、キラキラスマイルで彼方にお願いする。
壱さんがアイスって珍しいかも。
「OK!十夜と煌は?」
聞かれた二人はまるで示し合わせたかの様に「いらねぇ」と答えて、黙り込む。
「じゃありっちゃん何味がいい?」
「んー、いつものある?」
「いつもの?あぁ、これか。りっちゃんこれ好きだなー」
「はいよ」と彼方からアイスを受け取って、「ありがとー」とお礼を言う。
“コップアイス 梅干し味”と書いてある蓋をペリッと剥がして、「いっただっきまーす!」と一口ぱくり。
んー、美味しー!
やっぱ梅干味は最高だわ。
「──黒烏(コクウ)を潰す」
……ん?
アイスクリームを堪能していると、前触れもなくそんな事を口にした十夜さん。


