Ri.Night Ⅱ



「凛音、何したんだよ」


「何もしてないよ。二人共まだ朝の事根に持ってんの」


「え、マジで?」


「何だよ、朝の事って」



顔を寄せ合い、ヒソヒソ話をするあたし達。



「っていうか、前にもこんな事なかったか?」



ピンッと人差し指を立ててそう言った陽に、


「あった!」

「あった!」


同時に返事するあたしと彼方。



どうりで既視感があると思ったよ!





「──十夜?煌?……って、皆してどうしたの?」



「壱さん!!」

「壱ー!」

「助かった!」



救世主壱様の登場に両手を上げて喜ぶあたし達。


察しのいい壱さんは一瞬キョトンとしたけど、直ぐに状況を理解したらしく、「また?」とクスクス笑いながらリビングへと上がってきた。



「十夜、煌、いつまで怒ってるの。二人がガミガミ怒るから凛音ちゃんが反抗するんだよ」



そうだそうだ!

ガミガミ怒る二人が悪いんだ!



歩いてきた壱さんの後ろにサッと移動して、攻撃されないよう壱さんと一緒に三人掛けソファーへと腰を下ろす。


けど、直ぐに近付いてきた十夜に腕を引っ張られて、二人掛けソファーの方へと移動させられてしまった。



隣に腰を下ろした十夜は終始無言で。


チラリ、横目で様子を窺ってみたけど無表情過ぎて感情が全く読めない。


不機嫌オーラを纏ってない所を見ると、もう怒ってないのかな?