「凛音、何したんだよ」
「何もしてないよ。二人共まだ朝の事根に持ってんの」
「え、マジで?」
「何だよ、朝の事って」
顔を寄せ合い、ヒソヒソ話をするあたし達。
「っていうか、前にもこんな事なかったか?」
ピンッと人差し指を立ててそう言った陽に、
「あった!」
「あった!」
同時に返事するあたしと彼方。
どうりで既視感があると思ったよ!
「──十夜?煌?……って、皆してどうしたの?」
「壱さん!!」
「壱ー!」
「助かった!」
救世主壱様の登場に両手を上げて喜ぶあたし達。
察しのいい壱さんは一瞬キョトンとしたけど、直ぐに状況を理解したらしく、「また?」とクスクス笑いながらリビングへと上がってきた。
「十夜、煌、いつまで怒ってるの。二人がガミガミ怒るから凛音ちゃんが反抗するんだよ」
そうだそうだ!
ガミガミ怒る二人が悪いんだ!
歩いてきた壱さんの後ろにサッと移動して、攻撃されないよう壱さんと一緒に三人掛けソファーへと腰を下ろす。
けど、直ぐに近付いてきた十夜に腕を引っ張られて、二人掛けソファーの方へと移動させられてしまった。
隣に腰を下ろした十夜は終始無言で。
チラリ、横目で様子を窺ってみたけど無表情過ぎて感情が全く読めない。
不機嫌オーラを纏ってない所を見ると、もう怒ってないのかな?


