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「じゃあ凛音、当日家に来てね。また何かあったら私の携帯にでも連絡して」
「はーい!真紀さん、いつもありがとう!」
「何言ってるの。凛音は私の娘みたいなものなんだから遠慮なんかしないの。っていうか、たまには私とも遊んでね?」
「うん!また買い物付き合ってね、真紀さん」
真紀さんに「バイバイ」と言って手を振ってお別れする。
「妃奈も行けたら良かったのにね」
歩きながら話すのは、さっき真紀さんと話してた夏祭りの事。
妃奈と一緒に行こうと思ってたのに、その日は習い事があって行けないんだって。
はぁ……残念すぎる。
「ごめんね、凛音ちゃん。習い事がなかったら一緒に行けたんだけど…。私の分まで楽しんできて」
「うーん……分かった!妃奈の分までいっぱい食べてくるから!」
こうなったら妃奈の分まで楽しんでやる!
「凛音ちゃん……」
ガッツポーズするあたしを見て、何故か苦笑している妃奈。
え、あたし何か変なこと言ったっけ?
「じゃあ妃奈、また明日ね!」
「うん、また明日!バイバーイ!」
「バイバーイ!」
校門で妃奈とお別れして、さぁ帰ろう、と振り返る。
すると、振り返るや否や視界に飛び込んできたのは見覚えのある黒塗りの高級車。
「げっ」
何であんな所に停まってるの!?
いつもは駐車場の一番奥に居るのに、何故か今日は道路に停まっている。
どうせ、あたしが来ないとでも思って煌が待ち伏せしろと壱さんに指示したに違いない。
くっそー、読まれてた。


