けど、その願いは叶わず。
「調子に乗ってんじゃねぇよ!お前ら殺れ!」
男の命令で乱闘が始まった。
黒烏の下っ端達が一斉に十夜と煌に襲いかかる。
その数ざっと二十人以上。
こんなの勝てる訳がない。
「やめて!十夜と煌は関係ない!相手ならあたしがするから!だからやめて!」
中田に腕を掴まれながら赤髪の男に向かって思いっきり叫ぶ。
けれど、男は鼻で笑うだけで止めようとはしない。
「馬鹿か。止める筈ねぇだろ?コイツらを殺れば鳳皇は終わりだ」
「何が終わりよ!アンタなんかに鳳皇は負けない!十夜達が負ける訳ない!」
「うっせぇな。黙って見てろよ」
終始余裕顔の男はあたしを見ようともせず、ニヤニヤした顔で乱闘を見ていた。
その姿に怒りを抑えられない。
「中田離して!!アイツ殴んなきゃ気が済まない!!」
男を睨み付けながら腕をほどこうと暴れるけど、中田は離してくれない。
「諦めろ。それに凛音はそんな暇ねぇよ。俺等と行くんだからな」
「っやだ!離して!」
今の内にと言わんばかりに腕を引っ張られ、引き摺られる。
「テメェ!何連れて行こうとしてんだよ!」
連れ去ろうとしている中田に気付いた男がこっちに向かって走ってきた。
だけど直ぐにbladeの下っ端に取り抑えられ、地面に縫い付けられる。


