Ri.Night Ⅱ



「鳳皇のお姫様を拉致りに来たんだ。これぐらいの人数揃えとかないとな」


「……っ」



「ハハハハハハ!!」と勝ち誇ったかの様に高笑いをする赤髪の男。



……この男、腐ってる。






「あぁ、言っておくけど、誰も助けに来ねぇよ?黒皇にも数人差し向けてるしな」



……っ、十夜にも?



「それと、あんたのお仲間、さっき怪我したぜ?」


「……怪我?」



何、怪我って。


誰が怪我したの?



「あー、なんて言ったっけなぁ?確か彼方とかいう名前の奴だったような……」



彼方、怪我したの?



突き付けられた言葉に目の前が真っ暗になる。



「お気の毒様~」



青褪めるあたしを見て愉しげに笑う男。


その表情に言い様のない怒りが込み上げた。



コイツ、千暁くんだけじゃなく彼方まで……。



怒りで震える拳をキツく握り締め、一歩足を踏み出す。



「アンタだけは絶対に許さない」


「何だよ。やるつもりか?いいぜ。やれるもんならやってみろよ」


「………」


「ただし、俺の元へ辿り着けられたら、の話しだがな」



含み笑いを浮かべ、余裕顔を見せる男に足を止める。