あたしの叫びは男達に叫び声によって掻き消された。
数人もの男達が一斉に千暁くんに襲い掛かっていく。
「千暁くん!千暁くん!」
腕を振りほどこうと必死に暴れるけど離してくれなくて。
「離して!!」
「チッ。お前力強すぎんだろ。オイ!コイツの腕掴んでろ!」
男の背後に居た別の男に腕を掴まれて、二人掛かりで拘束された。
さっきまであたしを拘束していた赤髪の男は一歩前に出て腕を組み、面白そうに千暁くん達を眺めている。
悔しい。
悔しい……!!
「アンタ、絶対に許さない!!一人によってたかって卑怯だと思わないの!?」
「ハッ。思わねぇな。どうせ直ぐ片付くし」
男の言葉が刃のようにあたしの心へ突き刺さった。
……直ぐ、片付く?
「ハッ」
そうか。そうだよね。
「直ぐに片付ければいいんだ」
「……あ?」
ボソッと呟いたあたしの言葉に男の眉根が引き寄る。
「……っ」
けれど、あたしがそれを視界に入れた時にはもう足は右横に居た男の足を引っ掛けていた。
男の悲鳴を横目に、左側に居た男の脇腹に右拳をめり込ませる。
「千暁くん!!」
自由になった所で直ぐ様千暁くんの元へ走った。


