Ri.Night Ⅱ



「凛音さん!!」


「千暁くん……」



こっちに向かって走ってくる千暁くんはどうやら一人らしく。



「来たら駄目!!」



直ぐ様ストップをかけた。



「なっ……!」



あたしの叫び声に立ち止まる千暁くん。




何で千暁くんが此処に居るの?


こんな所に居たら千暁くんまで……。



「さっき、凛音さんを見かけたんですけど見失って……。助けに来るの遅くなってすみません」


「千暁く──」


「はぁ?助けに来る?ハッ。一人でどうにかなると思ってんのかよ」



馬鹿にした様に鼻で笑い、そう吐き捨てる赤髪の男。


千暁くんはその言葉に無言で睨み返した。



「何だよその目は?殺られてぇのか?」



千暁くんの睨みが気に食わなかったのか、声を張り上げる男。


それと同時に掴まれていた手の力も強くなって顔を顰めた。



………コイツ。


このままじゃ千暁くんが……。



「やめて。何する気?千暁くんは関係ないでしょ!」



男が何をしようとしているのか察したあたしは、それを阻止しようと叫んだ。


けれど、男はそれを聞き入れず。



「やめ……っ!」


「──やれ」



ニヤリと笑った後、下っ端達にそう指示を出した。


男の一言で千暁くんに向かって襲いかかる黒烏の下っ端達。




「やめてっ!!」