「お前、面白ぇな」
「はぁ?」
アンタまで何言ってんの?
クツクツと笑う赤髪の男から直ぐ様距離を取って、顔を顰める。
どうでもいいけど、この状況どうにかならない訳?
左には黒烏。右にはblade。
この状況じゃなかったら男に囲まれて嬉しー!とかなるんだろうけど、この状況じゃ全然嬉しくないし。寧ろ迷惑。
さて、どうしたものか。
一チームなら未だしも、二チーム居るとか厄介極まりない。
それでも、奴等から逃げる為にはやるしかないんだけど。
面倒臭いけど仕方ない。やるしかないか。
……という訳で、正当防衛ということで貴兄許して下さい。
そう心の中で一方的に貴兄の許しを得て、拳を強く握りしめる。
相手は一、二、三……二十人ちょいか。厳しいな。
勢いで攻めて一人ずつ片付けるしかないか。
「オイ、急に大人しくなったな」
今だ。
赤髪の男の言葉を合図に、足を思いきり振り上げる。
……けれど。
「オイ!!凛音さんを離せ!!」
その足はある人物の叫び声によって阻まれてしまった。
「……っ、何で千暁くんがこんな所に居るの?」
振り向いた先に居たのは、鳳皇のメンバーである千暁くん。


