Ri.Night Ⅱ




「嫌だ……。行くなよ。行くなよ凛音!!」


「……っ、」



陽から投げ掛けられたその言葉にピタリと足が止まる。



「何で……っ、俺達親友だって言っただろ!?親友を置いて行くのかよっ!!」



……っ、陽……。


陽の悲痛な叫びに、堪えていた涙がポタポタと零れ落ちる。



陽……、陽、ごめんね。


本当にごめん。



親友だって言ってくれたのに、仲間だって言ってくれたのに、ごめんっ。



「……っぅ、」



今、陽の顔を見たら行けないから。


だから、絶対に振り返らない。






「なんでっ……!凛音!何でだよっ!!」



再び歩き出すあたしに陽の悲痛な叫声が突き刺さる。





「りっちゃん!!」



突然彼方の呼ぶ声がして、再びその場で立ち止まった。



「りっちゃん!『一人でも欠けたら駄目』って言ったのはりっちゃんだからな!!」


「……っ!」



──それは、黒烏に追い掛けられた時あたしが彼方に言った言葉。



「凛音ちゃん!!俺は“鳳凰妃”の事諦めてないからね!!」



壱、さん……。



“俺等、凛音ちゃんが鳳凰妃になってくれるの待ってるから”



──あの時の言葉が、脳裏に蘇る。