Ri.Night Ⅱ



「……っざけんなっ!!お前行かねぇって言っただろうが!!」


「来ないでっ!!」



こっちに走り出そうとする煌を思いっきり叫んで止める。



「……煌、ごめん。あたし行かなきゃいけないの」


「だから行くなって言ってんだろっ!!」


「ごめん。もう決めたの」


「っざけんな。そんなの許さねぇ」




煌、ごめん。ごめんね。


許してとは言わない。


何も言わずに行くあたしを罵ってくれてもいい。



それでもいいから来ないで。


あたしに構わず逃げて。


お願いだから……。



「逃げて」


「……っ」



そう言ったあたしは煌から視線を外し、彼方と壱さんを見た。


悲痛な面持ちであたしを見ている二人。



「壱さん、彼方、三人を連れて逃げて」



「りっちゃん……」

「凛音ちゃん……」



哀しげに揺れる二人の瞳に胸がギュッと締め付けられる。



彼方、壱さん、ごめんね。


三人を頼めるのは彼方と壱さんしかいないの。