Ri.Night Ⅱ




「凛音!!」

「りっちゃん!!」

「危ない!!」



二人まであと少し、という所でタイミング良く離れた二人の身体。



今しかない!!



そう思って二人に手を伸ばした時。




「総長!!サツが数台こっちに向かってます!!」



倉庫内に響いたのは男の叫声。



その声に驚いて立ち止まったあたしは、直ぐ様声がした方を見た。


貴兄と十夜も聞こえていたのか直ぐに足を止め、声が聞こえた方へ同時に振り向く。




鳳皇メンバーを掻き分けながら姿を見せたのは数人の男達。


男達は急いで来たのか、かなり息が乱れている。


その姿を見て思った。


只事ではないと。





「早く逃げて下さい!!此処まで十分もかかりません!!」



必死で伝えようとする男の人を見て、一気に血の気が引いていく。



「早く逃げろ!!」

「散れ!!」



一斉に走り出す鳳皇メンバーとbladeの下っ端達。



此処に居たら捕まってしまう。


そう思った時だった。




「行くぞ」



不意に掴まれた右腕。



「貴っ……!」


あたしの腕を掴んだのはいつの間にか戻っていた貴兄だった。


倉庫の出入り口とは反対方向へと歩き出す貴兄に「待って!」と叫ぶけど聞き入れて貰えない。




「凛音!!」

「りっちゃん!」

「凛音ちゃん!」

「テメェ、凛音を離せ!」



あたしを呼ぶ十夜達の叫声に歩きながら振り返れば、十夜達はあたしを引き止めようとしているのか走ってきた。



………っ、駄目だよ。

こっちに来ちゃ、駄目。


走ってくる皆に来ないでと頭を力一杯振る。



「行かせねぇって言っただろうが!!」


「……っ、」


十夜……。