Ri.Night Ⅱ



貴兄!十夜!


未だ戦い続けている二人を睨んで、ギュッと拳に力を込める。



この二人を止めるにはタイミングを見計らわなきゃいけない。じゃなきゃ直ぐにやられてしまう。


あたしの存在に気付いてくれたらいいんだけど、正直その可能性は薄そうだ。


今の二人は最初の目的を忘れしまっているように見えるから。


きっと二人は今、心から楽しんでいる。





そんな二人を見て羨ましく思う。


けど、それと同時に哀しくもあった。




何故二人は“敵”なのか。


波長が合う相手が直ぐ近くに居るのに、何故敵対しないといけないのか。




これが“運命”というものなのだろうか。


仲間ではなく敵として出逢ったのが二人の運命?


あたしが貴兄と敵対している鳳皇と出逢ったのも全て運命のせいなの?



だとしたら、なんて残酷な運命なんだろう。


こんなにも皆の事が大好きなのに、それでも離れなければいけないなんて。



けど、どんなに残酷な運命だったとしても、皆と出会わなければ良かったとは思わない。



最高の仲間が出来て本当に嬉しかった。

毎日幸せだった。


あたしにとってこの数ヵ月間は何よりも大切な宝物だ。


その宝物を胸に仕舞って、今日、あたしは皆とお別れする。