失笑混じりにそう吐き捨てた貴兄は、一方的にそう言って踵を返した。
「凛音は俺等の仲間だ。テメェ等は凛音の何だよ」
そう貴兄に投げ掛けた煌は、貴兄だけじゃなくあたしと優音にも視線を向けてきて。
その探るような視線にグッと唇を噛み締める。
あたしは、貴兄の“何”?
それは……。
「……“仲間”?俺達はそれよりも深くて強い“絆”だ」
心に突き刺さる貴兄の言葉。
“深くて強い絆”
それは、言わずとも分かる“兄弟”という絆。
誰よりも深くて強い“血”という絆。
「どういう意味だ」
十夜達は貴兄の言った言葉の意味が分かっていない。
ううん。分かる訳がない。
あたし達が兄弟だなんて誰が思う?
それ以前に、皆はあたしに兄弟がいるって事を知らない。
それを知ったら、皆はどう思うだろう。
「お前等は知らない方がいいぜ?知ったらきっと“後悔”する事になる」
後悔、する事になる……?
その言葉にフッと全身の力が抜けた気がした。
十夜達はあたし達の関係を聞いて後悔する?
“知らなきゃ良かった”と、
“何で仲良くしたんだ”と、
後悔する?
「する訳ねぇだろ。凛音は仲間だ」
「……っ」
十夜……あたしが獅鷹総長の妹だと知っても、同じ事を言ってくれる?


