Ri.Night Ⅱ



失笑混じりにそう吐き捨てた貴兄は、一方的にそう言って踵を返した。



「凛音は俺等の仲間だ。テメェ等は凛音の何だよ」



そう貴兄に投げ掛けた煌は、貴兄だけじゃなくあたしと優音にも視線を向けてきて。


その探るような視線にグッと唇を噛み締める。




あたしは、貴兄の“何”?


それは……。



「……“仲間”?俺達はそれよりも深くて強い“絆”だ」




心に突き刺さる貴兄の言葉。



“深くて強い絆”



それは、言わずとも分かる“兄弟”という絆。


誰よりも深くて強い“血”という絆。






「どういう意味だ」



十夜達は貴兄の言った言葉の意味が分かっていない。


ううん。分かる訳がない。


あたし達が兄弟だなんて誰が思う?


それ以前に、皆はあたしに兄弟がいるって事を知らない。



それを知ったら、皆はどう思うだろう。




「お前等は知らない方がいいぜ?知ったらきっと“後悔”する事になる」



後悔、する事になる……?



その言葉にフッと全身の力が抜けた気がした。



十夜達はあたし達の関係を聞いて後悔する?



“知らなきゃ良かった”と、

“何で仲良くしたんだ”と、


後悔する?





「する訳ねぇだろ。凛音は仲間だ」


「……っ」



十夜……あたしが獅鷹総長の妹だと知っても、同じ事を言ってくれる?