Ri.Night Ⅱ



「とお──」


「凛音はお前の元へは行かない」



……っ、貴、兄……?



「凛音は俺等と一緒に行く。これから先、お前等の元へ帰る事はない」


「………っ」



どうして?


キッパリとそう言い切った貴兄に小さく首を振る。



それはあたしが十夜達に告げるはずだった。


……ううん。


あたしが“告げなきゃいけなかった”





「貴──」


「凛音」



優音が首を振ってあたしの腕を引く。



「でもっ!」


「いい。……行くぞ」



あたしの言葉を制止した貴兄は、優音に目配せをしてゆっくりと歩き出した。


それを見た優音が無理矢理あたしの腕を引く。







「行かせる訳ねぇだろ」







その声に、優音の足がピタッと止まった。





「凛音は渡さねぇ」





怒気を孕んだその声に身体がビクッと震えて、振り返る。


すると、十夜はあたしではなく後ろに居る貴兄を見ていた。


それが分かっているかのように貴兄が振り返る。









「……ハッ。守れねぇ奴等に誰が渡すかよ。凛音は俺等が守る」