陽を指差しながら「やれ!!」と仲間に命令する傍らの男。



嫌だ。


嫌だ!



「やめてーー!!!」



「ガハッ!!」



達に一斉に襲いかかるbladeの下っ端達。



「陽!!」



突然の出来事に鳳皇のメンバーが陽を呼ぶ。




「陽っ!!」




……嫌だ。


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!


嫌だ!!



「陽っ!!」




そう陽に向けて叫んだ時。



───プツン。



あたしの中で、“何か”が切れた。





『………離せ』


「……チッ。大人しくしとけ!!」


『聞こえねぇのか。離せって言ってんだよ』


「……なっ!?コイツ、声──」


『退け!!』






「……っ、やめろっ!!“ソイツ”に手を出すなっ!!」






「グッ!!」

「ガハッ!!」



そう中田が叫んだ時にはもう、あたしは両脇の男を地面に沈めていた。