「……クッ。クククッ……」
突然顔を伏せて笑い出した中田に、十夜の足がその場で止まる。
……何?ピンチになって頭でも壊れた?
笑ったまま一向に顔を上げようとしない中田にそう思ったのは、きっとあたしだけじゃない筈。
「──中田。俺はこれ以上仲間に傷をつけさせたくはない」
十夜のその言葉に、笑っていた中田の声がピタリと止まった。
漸く顔を上げたかと思えば無言で十夜を見据え、フッと不気味に笑う。
「お望みはタイマンか?」
そう問い掛けた中田に何も返事しない十夜。
それは肯定を意味していて。
中田はハッと笑った後、十夜を睨みつけた。
「………」
「………」
無言で睨み合う二人。
一触即発な空気を打破したのは、後ろに居る鳳皇メンバー達の叫び声だった。
「総長!俺等は大丈夫です!!」
「まだやれます!」
口々に叫びながら十夜に近付いていこうとする皆。
「下がってろ」
それを煌が止めた。


