「言っとくけど、“コレ”は俺が悪いんじゃないぜ?コイツが暴れたせいだ。大人しくしねぇから痛い目をみる。自業自得だよ」
「うるさい!!陽に近付くな!!」
クツクツと肩を揺らしながら陽の元へと歩いていく中田を必死に止めようと叫ぶ。
けれど、中田はそんな声すら愉しんでいるようで、笑みを貼り付けたまま歩進むのを止めなかった。
そんな中田を目を細めて睨み付ける。
「……中田。コイツ等に感謝しろ。拘束されてなかったら今頃アンタは陽と同じ様になってた」
口から吐き出されたその声は、自分の声ではない程冷めていて。
まるで、“彼”が表に出てきたかのような錯覚に陥った。
「……クッ、クククッ……」
不気味な笑いと共に中田の身体が小刻みに揺れる。
な、に……?
「嬉しいよ。再確認する事が出来た」
「再、確認……?」
どういう意味?
中田のその言葉に疑問を抱いた時だった。
「それってうちの凛音ちゃんが狂暴だっていう再確認ですかー?」
「うわっ。陽ボロボロじゃん。そりゃりっちゃんが怒る筈だわ」
「凛音ちゃんと陽仲良しだもんね」
耳に届いたのは、聞き慣れた声。
直ぐに声がした方を振り向くと、倉庫の入り口に並んでいる煌達がいて。
「……っ、みんな!!」
その後ろには鳳皇メンバーも揃っていた。
皆が、来てくれた……?
それだけで強張っていた身体の力が少しずつ抜けていくのが分かった。


