Ri.Night Ⅱ


「陽っ!陽!!」



見るも無残な姿で見つかった陽は両手をロープで縛られ、制服ははだけてボロボロになっていた。


綺麗にセットされていた髪の毛は無惨にも乱れ、顔には幾つもの血の痕と青紫の痣。


その変わり果てた姿に、抑えていた感情が一気に爆発した。



「陽!陽っ!!やだっ!!なんで!?」



我を忘れ、陽の元へ駆け寄ろうと足を踏み出す。


けれど、両脇に居る男達があたしの身体を押さえ込んできた。



「陽!陽!やだっ……!離せ!!陽!!」



いくら押さえ込まれようが、あたしは前に進むのを諦めない。



「チッ。大人しくしろ!」


「コイツ女のくせに力強すぎんだろ!!」



動くたび肌に食い込む男達の指。


普通だったら間違いなく痛いのに、今はもう陽の事で頭が一杯で痛みすら感じなくなっていた。



「りの……」



動かすのも痛いだろうに、それでも陽はあたしに向かって手を伸ばしてきた。


その姿に涙が溢れる。



「陽!やだ!しっかりして!陽!!」



必死にそう呼び掛けるけど、痛みで動けないのかそれ以上動かなくて。



「離せ!!離せ……!!」


駆け寄ろうにも男達の腕が邪魔して前に進めない。




……許さない。


よくも陽をこんな目に!!


絶対に許さない!




「中田っ……!!」




あたしが入ってきたドアとはまた別のドアから現れた中田に、怒りを込めて叫ぶ。



「……っ、離せ!!」



中田だけは、中田だけは許せない!!


陽をこんな目に合わせた中田だけは絶対に許せない!!