イジメや襲撃が中田の“計画”だったなんて思ってもいなかった。
なんで見られたのが中田側の人間だったのだろう。
あたしには回避出来ない事だったけど、でも、それさえ見られていなければ中田に“計画”を立てられる事はなかったのに。
今更そんな事を言ったってどうにもならないのは分かってるけど、あたしのせいで鳳皇が襲撃されたとなれば悔まずにはいられない。
「なんで、あたしにこだわるの?」
ずっと疑問に思ってた。
それこそ初めて逢った時から。
あたしに利用価値があるからというのは理解出来るけど、さっきの計画は明らかに鳳皇を潰す為のものではなく、あたしを鳳皇から離す為のもので。
何でそこまでしてあたしを手に入れようと思うのかが分からない。
「──それを言えば、お前は俺の元へ来るのか?」
まさかそんな風に返されるとは思ってもいなくて口を噤んだ。
けれど、それはほんの一瞬で、直ぐに返答する。
「あたしは、理由を聞いてもアンタの元にへは行かない」
あたしの答えは考えなくても決まってる。
何を言われても中田の下へ行く気はない。
ハッキリとそう言ったあたしに中田は表情一つ変えなかった。
まるで答えが分かっていたかの様にただあたしをジッと見つめるだけ。


