「それから女達は畳み掛ける様に毎日お前をイジメた。俺はお前がイジメに耐えれなくなって、鳳皇から離れるのをずっと待ち続けた」
「………」
「けど、それでもやっぱり気になって、俺は確かめた」
「確かめた?」
何を?
ククッと喉を鳴らした中田を訝しげに見据える。
「ゲーセンで会ったのは本当に会いたかっただけだと思うか?」
ゲーセン?
「……っ、まさか……!」
「そうだよ。あれはbladeである俺に会った時の反応を見る為だ。あれで再確認した。凛音は幹部にイジメの事を言ってないってね」
……やっぱりゲーセンに来たのは意味があったんだ。
「まぁ、再確認は出来たけどお前は一人で耐え抜いたけどな。結果、こっちが痺れを切らしてリタイア。──そんな時だったよ。机の中に手紙が入っていたのは」
「………」
あたしが女宛てに書いたあの手紙?
「その手紙を見て俺はお前を拉致する事に決めた。まぁ、その前に女達の堪忍袋の尾が切れたんだけどな」
「堪忍袋の尾が切れた?」
「そう。“いつになったら鳳皇から離してくれるんだ”って言ってきたんだよ。あまりにうるさいから拉致する前に凛音を女達に差し出す事にした」
「はぁ?」
アンタ、うるさいとかそんな理由であたしを呼び出したの!?
「お前なら負けねぇと思ったからな。女達が満足したらその後拉致するつもりだった。
知らなかっただろう?俺達があの時喧嘩を見ていた事」
は?
「はぁー!?あれ、隠れて見てたの!?」
「あぁ、いつでも出ていける様にな。けどもう少しという所でアイツ等が邪魔をした。お陰でこの“計画”は全てパーになったよ」
「………」
「これが“手紙”の真相。納得したか?」
忌々しげにそう吐き捨てた中田は、煙草を揉み消した後ソファーに深く凭れた。
それを見ながら唇をグッと強く噛み締める。


