「襲撃をやめて、女達にもイジメをやめるよう指示した」
「………」
「そして、襲撃をやめて一週間。その内に下の奴等が数人、桐谷達に捕まった。
けど、桐谷達から出てくる言葉は俺の事ばかりでお前のイジメについては一言も言わなかった。
それで悟ったよ。凛音は桐谷達に言ってないってね。告げ口してたら一言ぐらいお前の事を言うだろうからな」
……まさかあの一週間にも意味があったなんて……。
確かに、一週間開けた事で警戒心は薄れたと思う。
その証拠に、機会を逃した後、十夜達に言おうと思わなかったし。
あの時、十夜達に言ってれば中田の言う“計画”は全てパーだった?
「アイツ等に言うつもりはないと確信した上で本格的に“計画”を進めていった。
一番重要だったのは犯人を“女達”だと認識させる事。
凛音が“気の強い性格”だという事は知っていたから、それを利用させて貰った。
女達からのイジメだと分かれば、凛音は絶対自分でどうにかしようとするだろうと思ってな」
「………」
「その為には女達だと認識させなきゃいけなかった。だからイジメた後“一言何か言え”と指示を出したんだよ。女の声がすれば、これは鳳皇絡みのイジメだと思うからな」
確かに、中田の言う通り、女の声がした事であたしは“イジメ”だと確信した。
あんなに中田じゃないのかって疑ってたのに、女の声を聞いただけで“イジメ”だと思ってしまったんだ。
あたしは中田の作戦にまんまと引っ掛かってしまったという事になる。


