Ri.Night Ⅱ



「姐さん、追いかけっこはそろそろ終わりにして俺等と一緒に来て貰おうか」


「は?絶対いや」



ばっかじゃないの。

なんでアンタと一緒に行かなきゃなんないのよ。


誰が行くか。


そう言ってあっかんべーすれば、


「……テメェ、いいからさっさと来いや!」


どうやら男の怒りに火をつけてしまったらしく、男は声を荒げてあたしに手を伸ばしてきた。



「は!?アンタ馬鹿じゃないの!?」


この状況で手伸ばしてくるとか、事故ったらどうしてくれんのよ!!



男の手を振り払おうと適当に腕を振り回すと、



「ヘブッ……!」



バコッと何かがぶつかる音がして、「へ?」と振り回すのをやめた。


って。



「あぁぁぁぁぁ!!」



目に飛び込んできたのは、男ではなく直ぐ目の前にぶら下がっているアイスが入った箱で。


見事なまでに潰れているその箱に見て、思わず絶叫してしまったあたし。



「ああああアイスクリーム!!」


「りっちゃんナイス!!」


「ナイスじゃないし!」



絶対グチャグチャになってるって!


男の顔面に直撃したらしい愛しのアイスクリームちゃんは、見るも無惨な姿になっていて。


あたしはワナワナ震えながら悶絶している男をキッと睨み付けた。