「りっちゃん、行くよ」
「うん」
エンジンをかけて、準備はOK。
「凛音、先戻ってるからな。気を付けろよ!彼方、凛音のこと頼んだ!」
「凛音さん、彼方さん、気を付けて!」
「陽と千暁くんも気を付けてね?また後で!」
陽達は囮になる為、先に出発。
あたし達は二人を見送った後、タイミングを見計らって出発する事に。
「……彼方、無理しないでね?」
「りっちゃんが居るのに無理しねぇよ。大丈夫。りっちゃんだけは死んでも守るから」
「彼方……」
「……って、何でー!?」
巻きつけた腕を力一杯引き寄せて、腹部を圧迫。
すると。
「りっちゃん、ギブ!ギブ!」
彼方は早々に白旗を挙げて降参した。
「もう“死んでも”とか言わない?」
「言わない言わない!」
「よし」
絶対言わないから、と訴える彼方から腕を離して、泣きそうな顔をグイッと引き寄せる。
「一人でも欠けたら駄目なんだから!分かってる!?」
「……はい」
「よし。じゃあ行こう!レッツゴー!!」
「ほら、発進!」と思いっきり背中を叩けば、彼方は慌ててアクセルを切った。


