「二人共どうしたの?」
「いや、暴走もうすぐ終わりじゃん?だからさ、帰りにアイスでも買って帰ろうと思って。りっちゃんも食べる?」
「アイス!?食べる食べる!」
数十メートル先にある有名なアイスクリーム屋さんを指差した彼方に「ハイッ!」と挙手。
「りっちゃんは何がいい?」
「うーん……何があるか分かんないんだよね~。……あっ!ねぇ十夜!あそこのアイスクリーム屋さんで降ろして!帰りは彼方の後ろに乗せて貰うから!」
「駄目だ」
……即答ですか。
「何で!?」
「待っててやるから買ってこい」
「えーいいじゃん~。バイクで帰りたい~」
「駄目だ」
「十夜!お願い!」
「………」
最早恒例となっているお願い攻撃に黙り込む十夜さん。
よーし、このまま押せばOKが出る!
「十夜、お願い!」
「………」
「おーねーがーいー!」
「………」
「十夜~」
「……分かった」
やった!
「ありがと十夜!十夜にも買ってきてあげるからね!」
十夜の手を上下にブンブン振って、彼方に「アイスクリーム屋さん集合で!」と伝える。


