「凛音、初代の命日にお前を表に出す」
「……へ?」
表?
「……って、あ、さっき言ってた事?」
「あぁ」
「えーと、表に出すってどういう意味?」
「お前のお披露目だ」
「……は?」
お披露目?
「十夜、それはちゃんと“なってから”説明した方がいいんじゃない?」
なってから?
壱さんのその言葉に更にハテナマークが増えてしまった。
一体どういう意味?
「後で話がある」
「うん?」
話し?
「馬鹿は理解するのに時間がかかるねぇ~」
はぁ?
「誰が馬鹿だって!?」
小声で言ったって聞こえてるんだからね!?
後ろからガシッと煌の首を掴み、前後に思いっきり振り回してやると、流石に後ろからの攻撃には対処出来ないのか、口達者な煌はされるがままになっていた。
「……テメェ、車降りたら倍返しにしてやるからな」
「知ーらなーい」
仕返される前にサッと離して回避。
あー、疲れたー。
そう言って一息ついた時だった。
窓からコンコンと叩く音が聞こえて、「ん?」と振り向く。
「彼方?」
窓の向こうに居たのは彼方で、その向こうには陽も居る。


