「二羽だ!鳳凰が二羽になったぞ!!」
「黒皇の背中が二羽だ!」
「“鳳凰妃”が誕生した!」
「キャー!やだー!!」
数人の男の人の叫び声で周りの人達は我に返り、口々に叫び始めた。
鳳凰が二羽になった?
え?どういうこと?
女の人の絶叫が凄すぎてよく聞こえないんですけど!!
何を言っているのか聞こうと窓へ近付くと、再び右手を高く挙げた十夜。
そしてさっきと同じく、ゆっくりと振り下ろした。
右手を振り下ろした十夜は空を見上げ、その後ゆっくりと頭を下げる。
周りを見ると、他のメンバー達もバイクに跨がったまま頭を下げていた。
車内にいる壱さんと煌も。
……あぁ、そうか。
皆、“初代”に向けて頭を下げてるんだ。
“鳳皇を作ってくれてありがとう”って、
“これからも鳳皇を守っていきます”って、
“初代”に向けてお礼を言ってるんだ。
頭を下げている皆を見ていると、何だか胸が熱くなって泣きそうになった。
あたしも早く皆に追い付きたい。
皆みたいに“初代”を愛して“鳳皇”を守っていきたい。
皆と、一緒に居たい。


