Ri.Night Ⅱ



────…


「はー、疲れた!」


「はしゃぎすぎなんだよお前は」


「いいじゃん別に。楽しいんだから」



車内に戻って、一旦休憩。


煌じゃないけど、ちょっとはしゃぎ過ぎたかもしれない。


悔しいから何も言わないけど。





……って、ん?


開けたままの窓に両肘をついて涼んでいると、ビルとビルの間から一人の男がこちらを見ているのに気が付いた。


その人はビルに凭れながら腕を組んでいて、誰かを待っているようには見えない。



「……っ、」



あれは……!



顔が確認出来るまで近付いた時、その男の正体が分かった。



……何で、何でこんな所に中田が居るの!?





──そう。

ビルに凭れ、あたし達を見ていたのは敵であるbladeの総長、中田だったのだ。


人混みに紛れ、あたし達鳳皇の暴走を冷笑を浮かべながら見ている。



直ぐに十夜達に知らせようと思ったけどそんな暇もなく。


あっという間に中田との距離が縮まり、そのまま擦れ違った。



それは本当に一瞬の出来事で。


その一瞬の間に、中田はあたしに向けてある言葉を発してきた。




“がんばれ”



その不可解な一言を。