Ri.Night Ⅱ



「前、大丈夫なのー!?」



確か陽って先頭で誘導してたはず。



「大丈夫!傘下の幹部達に任せてきた!」


「あ、成る程!」



傘下の幹部なら大丈夫だね。



「りっちゃん、箱乗り格好良いー」


「あ、これ箱乗りって言うんだ」



知らなかった。



「え、知らずにやってたのかよ。りっちゃんらしー」


「うるさい彼方!」



知らなくて悪かったわね!



「凛音さん落ちたら駄目ですよ~!」


「大丈夫!落ちないから!」


「……そりゃ落ちねぇだろ。総長様が死んでも離さねぇだろうからな」


「ん?何か言った?彼方」


「いーや、何も」



ニコッと笑った彼方に「変なの」と首を傾げる。







「凛音さーん!」

「聞いて聞いてー!!」



ん?



陽達の前後を走っていたメンバー達の方を向くと、突然響いた“ハッピーバースデー”の曲。



うわぁ……凄い!

こんなの初めて聞いた!



皆のテクニック(?)に「凄い凄い!」を連発するあたし。


最後の節が終わったと同時に皆が「誕生日おめでとーー!!」と叫んだから、あたしも合わせて「おめでとう!」と大きな声で叫んだ。


と、その時、繋いでいた右手がギュッと握られた気がして、ゆっくりと車内へと視線を戻す。



「……っ、」



すると、優しい表情であたしを見ている十夜と目が合って、心臓がトクンと小さく音を立てた。


お互い何を言わずに見つめ合い、示し合わせたかのように繋いでいた右手を強く握り合う。



きっと、あたし達が今思っている事は一緒だ。





“誕生日おめでとう”



“来年もまた一緒に……”