Ri.Night Ⅱ



「なんで?」


取り敢えず駄目な理由を聞いてみる。



「危ねぇだろうが」



……ふむ。

危ないから駄目なのね。


だったら……。



「十夜」



ん、と十夜に右手を差し出すと、反射的にあたしの手を握った十夜。


すかさずその手を握り返して、自分の方へと引き寄せる。



「落ちないように十夜が掴んでてよ。だったら大丈夫でしょ?」


そう言って笑うと、十夜は面食らったように目を見開いて黙り込んでしまった。


どうだ。これだったら文句言えないでしょ。



「ふふ。十夜、凛音ちゃんは言い出したら聞かないよ?落ちないように十夜が掴んでてあげなよ」



ちょ、壱さん!


助け舟を出してくれるのはいいけど、言い出したら聞かないって酷くないですか!?


壱さんの言葉が地味に突き刺さって凛音ちゃん負傷。





「……手、離すんじゃねぇぞ」


「やった!ありがとう十夜!!」



承諾を得たあたしは「ひゃっほーい!」と声を上げて繋いでいた十夜の手を離した。


瞬間、十夜に舌打ちされたけど知らんふり。


それよりもバンダナだ。


「うーん……」


助手席にある二枚のバンダナを手に取って、どっちの色にしようか真剣に考える。