「うっわぁ~凄い!」
久しぶりに見た暴走に身震いして、思わず感嘆の声を上げてしまった。
今までも獅鷹の暴走を見た事があったからこの光景を見るのが初めてではないけど、この出発する時の感覚はいつ体験しても興奮する。
それに、暴走について行くのは初めてだし。
貴兄は溜まりに行く事は反対しなかったけど、暴走に行くのは許してくれなかったから。
「よし、全員出たね。じゃあ行こっか。凛音ちゃん誕生日会の始まりだよ!」
そう言って、バックミラー越しにキラキラスマイルをお見舞いしてくれた壱さんに身悶える。
壱さんの笑顔と特攻服のギャップ、最高!!
「すごーい」
倉庫を出て大きな車道に入ると、そこはもう別世界になっていた。
バイクで埋め尽くされている車道。
キラキラ光るライトが眩しくて、目を細める。
「皆楽しそうー」
ライトに照らされた皆の笑顔に顔が綻ぶ。
あたしはバイクじゃないけど、何だかバイクに乗っているような感覚がして、どうしようもなく胸が弾んだ。


