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「彼方ー!陽ー!!」
バイクの前で喋っている二人に駆け寄っていって、彼方の前で両手を広げて「彼方早く!」と足踏みをする。
「凛音?」
「りっちゃん?」
けど、二人はキョトンとした顔で首を傾げるだけで、行動に移してはくれない。
そんな事をしていると、
「おいカカシ。テメェは何してんだよ」
「ぐぇ」
背後から首を絞められた。
く、苦しい……!
「煌!苦しいから離して!」
「お前がチョロチョロするからだろ」
「チョロチョロしてないじゃん!バイク乗るのに彼方んとこ来ただけだし!」
「は?」
「え?」
「あ?」
……へ?
三人から落とされた素頓狂な声に抵抗していたのを止め、「え、何?」と問いかける。
あたし何か変な事言ったっけ?
「りっちゃん、バイク乗るつもりで俺んとこ来たのか?」
「うん」
じゃなきゃ彼方のとこ来ないでしょ。
「アホか。お前は車だ」
「……え?えー!」
何それ!
暴走するのにバイク乗らないって何!?
納得がいかなくて、直ぐ様煌に「バイクがいい!」と猛抗議する。
けど。
「駄目だ。危ねぇだろうが」
バッサリ切り捨てられた。
「危なくないよ!もし転んだら彼方をシメて!」
「え、何でだよ!!」
ギョッと目を見開いた彼方にイエイと親指を立てる。


