Ri.Night Ⅱ



「凛音、こっち来い」


真ん中にいた煌がちょいちょいと手招きしてきて、よく分からないけど、取り敢えず言われた通りに煌の元へ行った。


煌の傍に行くと、無言で身体をくるりと回転され、何故か向き合う形で停止。



え、何?


と思った次の瞬間、背後からはち切れんばかりの大歓声が響いた。



び、ビックリした……。



振り返ると、眼下には物凄い人数の人が居て。



えっ、何でこんなに人が居るの!?



まさかの人の多さに凛音ちゃんビビリまくり。



「凛音ちゃーん!!」

「やったー!」

「でかしたー!!」



やった?でかした?

え、何が?



何の事かさっぱり分からないけど、皆が力一杯手を振ってくれるから、取り敢えずあたしも振り返しておく。



「──不満がある奴はいるか?」



不意に聞こえた十夜の声にピタリと静まるメンバー達の声。


不満?……って何の事?


言ってる意味が分からなくて、首を傾げながら十夜を見上げる。


けど、十夜があたしに視線を向ける事はなく、一階を見つめたまま再び口を開いた。



「今はまだ違うが近々そうなる」



そう言うや否や、再び湧き起こった歓喜の声。



「これからもコイツをよろしく頼む」



そう言った十夜はポンッとあたしの頭に手を乗せて小さく笑った。