「じゃあ下へ行きますか」
「そうだね~!」
……って、え?
千暁くんのその言葉に頷いたのと同時に何故かガシッと腕を組まれて。
「ちょ、勇介くん!?」
反対側の腕も勇介くんに拘束されてしまった。
はて。これは一体どういう事だ?
思わぬ事態に凛音ちゃん大パニック。
けど、冷静になってみればこれってウハウハな展開な訳で。
もしかして今、両手に花?
凛音ちゃんモッテモテ~!
……って、最初は思ったけど、これってそんな甘い感じじゃないよね!?
どこからどう見ても警官に連行されてる犯罪者みたいだよね!?
「なんであたし腕組まれてんの!?」
他にもっと良い組み方あったでしょうよ!手を繋ぐとか!
「だって凛音ちゃん落ちんじゃん」
「手繋いだら怒られるんで腕しかないんです」
「な?」と失礼発言をぶちかます勇介くんと、何故か申し訳なさそうに謝る千暁くん。
っていうか、
「あたし落ちないから!」
ホント皆して失礼なんだから。
「凛音ちゃん!分かったから下見て歩いて!」
「だから転ばないって!」
最後の一段を「よっと」と掛け声をかけながら飛び下りる。


