「凛音ちゃん、壱から下がっちゃった“零”って言います。ちなみに水皇の総長です。よろしく」
苦笑しつつも丁寧に挨拶してくれる壱から下がっちゃった“零”くん。
そんな零くんにポリポリと頭をかきながら「いやぁ~零くんごめんね?」と苦笑し返す。
それから変な和やかムードのまま自己紹介が進められ、終わる頃にはみんなワイワイと喋れるようになっていた。
因みに、此処に居るのは傘下の総長と副総長だけ。
火皇の総長は准矢(ジュンヤ)くん。副総長は烈(レツ)くん。
水皇の総長は零(レイ)くん。副総長は新(アラタ)くん。
土皇の総長は恭(キョウ)くん。副総長は陸斗(リクト)くん。
風皇の総長は光大(コウダイ)くん。副総長は竜己(タツキ)くん。
ってな感じで、お馬鹿のあたしには名字まで覚えれないから名前だけ教えて貰った。
「じゃあ今日の走りの最終チェックするか」
煌がそう言って地図をテーブルに広げた。
今日は鳳皇の誕生日暴走の日。
だから皆気合いが入ってて、口々に質問したり説明したりしていた。
そんな中、あたしは一人だけ置いてけぼり。
あたし暇なんですけど~。
なんて、心の中で呟いても誰も気付いてくれる筈がなく。
黙って座っている事しか出来ない。
「んー」
駄目だ。やっぱり暇。
……よし、一階に行こう。
善は急げということで、隣で話し合いしている十夜の腕を引っ張った。
「十夜」
「何だ」
「あたし、下で遊んできてもいい?」
あたしがそう言うと、十夜は暫く何かを考えた後、「あぁ」と頷いた。
十夜が頷いたのを確認すると、いそいそと立ち上がる。


