となると……。
「あの~」
一つだけ聞きたい事があるんですよね。
「はい?」
身を乗り出すあたしに、爽やかな笑みで返事してくれる弟さん。
そんな弟さんを見て、ゴクリと喉を鳴らす。
「弟くんの名前って、もしかして弐──」
──ゴンッ!
「いっ、たぁーい!!」
「んな訳ねぇだろうが!」
いきなり降ってきた強烈なゲンコツに、ドスンッとソファーへと尻餅をつくあたし。
「ギャハハハハ!!りっちゃん面白ぇ!!」
「凛音、“弐”って何だよ!!」
「……お前、馬鹿だろ」
傘下さん達の三度目の吹き出す声と、陽と彼方の大爆笑。
そして、今まで無言だった十夜にまで“馬鹿”発言をされた。
……何よ。
“壱”さんってきたら次は“弐~”って名前かもしれないって思うでしょ!?
ほら、太郎、二郎、三郎って言うし。
「うーん、凛音ちゃん。流石に“弐”っていう名前ではないなぁ……」
「そうなんだ……」
そう上手くいくもんじゃないんだね……。
「弟はね、“零(レイ)”っていうんだ」
「……って下がってんじゃん!!」
壱さんの言葉に思わずバンッとテーブルを叩いてたあたしは「そっちだったのかー!」と悔しがる。
上がるんじゃなくて壱から零に下がるとか……!
悔しいー!!
「ブッ!!」
「ギャハハハハハハ!言うと思った!」
「想像通りでウケる!!」
「……はぁ」
四度目の………ってもういいや。
説明するまでもなくみんながあたしを見て大爆笑していて。
煌なんてあたし指差してるし。


