Ri.Night Ⅱ




となると……。



「あの~」



一つだけ聞きたい事があるんですよね。



「はい?」



身を乗り出すあたしに、爽やかな笑みで返事してくれる弟さん。


そんな弟さんを見て、ゴクリと喉を鳴らす。



「弟くんの名前って、もしかして弐──」


──ゴンッ!


「いっ、たぁーい!!」


「んな訳ねぇだろうが!」



いきなり降ってきた強烈なゲンコツに、ドスンッとソファーへと尻餅をつくあたし。



「ギャハハハハ!!りっちゃん面白ぇ!!」


「凛音、“弐”って何だよ!!」


「……お前、馬鹿だろ」



傘下さん達の三度目の吹き出す声と、陽と彼方の大爆笑。


そして、今まで無言だった十夜にまで“馬鹿”発言をされた。



……何よ。


“壱”さんってきたら次は“弐~”って名前かもしれないって思うでしょ!?


ほら、太郎、二郎、三郎って言うし。



「うーん、凛音ちゃん。流石に“弐”っていう名前ではないなぁ……」


「そうなんだ……」



そう上手くいくもんじゃないんだね……。



「弟はね、“零(レイ)”っていうんだ」


「……って下がってんじゃん!!」



壱さんの言葉に思わずバンッとテーブルを叩いてたあたしは「そっちだったのかー!」と悔しがる。



上がるんじゃなくて壱から零に下がるとか……!


悔しいー!!



「ブッ!!」


「ギャハハハハハハ!言うと思った!」


「想像通りでウケる!!」



「……はぁ」



四度目の………ってもういいや。


説明するまでもなくみんながあたしを見て大爆笑していて。


煌なんてあたし指差してるし。