────… 翌日、いつも通り車で迎えに来て貰い、学校へ行った。 別れを告げるのは放課後、倉庫で。 それまではいつも通りに過ごす。 ──最後の日を。 貴兄の事も、お別れする事も、今日は全て忘れて過ごしたい。 今日はみんなと居られる最後の日だから。 だから、哀しくても寂しくても泣きたくても“笑う”。 そう決めた。 神様、最後ぐらい笑わせてよ。 あたしの願いはそれだけだから。