そんなこんなで下山したあたし達は、「デザートにカステラとクレープ食べたい!」と言ったあたしの要望に応える為、再び屋台がある会場へ。
「なぁ!あっち側から行かねぇ?」
「んー……、そうだね。さっき反対側から来たし。凛音ちゃん、あそこにある綿あめ買ってあげるね」
「ホント!?やった!壱さんありがとー!」
「ふふ。凛音ちゃん一口くれる?」
「うん!」
綿あめ屋さんを指差した壱さんに「わーい」と手を挙げて、小さくスキップ。
いぇーい!
壱さんと綿あめ食べ合いっこ~。
何だかカップルみたいじゃない?
えへへへへへ。
「……お前、まだ食うのかよ?太るぞ」
「明日からダイエットするからだいじょーぶ!」
煌に「イエイ」とピースして見せると、「腹壊しても知らねぇからな」と人差し指で眉間をブスッと刺された。
この野郎……。
地味に痛いオデコに怒りが湧いてきて、仕返ししようと煌に人差し指を向ける。
「何だよ。やんのか?」
「やってやる!」
そう言ってオデコを突き刺してやろうとした時。
「凛音ちゃん!はい、綿あめ!」
煌の背後から天使壱様が登場した。
「壱さん!わーい、ありがとー!」
煌に構うのを止め、壱さんの手から綿あめを受け取る。
すぐ傍でチッと舌打ちが聞こえたけど気にしなーい。
壱さんに恒例の「あーん」をして、蟻みたいに甘い物に寄ってくる陽と彼方にも一口ずつあげた。
十夜にもあげようと突きつけたけど、無言で拒否。
どうやら綿あめは甘すぎて無理らしい。


