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「花火終わっちゃったぁ……」
「最後凄かったな!デッカイ花火がキラキラしてサーって落ちるの!」
「うん、あれ凄かった!すっごい綺麗だったねー!」
後片付けを放って花火の感想を言い合うあたしと陽は、まだ花火を見ているかの様に空に向かって両手を広げ、クルクルと回転。
「オイ、チビ二人。お前等も片付けろよ」
「ち、チビって言うな!」
自由すぎるあたし達の首根っこを掴んだ煌ママに直ぐ様陽きゅんが噛み付くけど、煌ママは知らんふり。
……あーあ。陽に“可愛い”と“チビ”は禁句なのに。
あたしはキャンキャン吼える仔犬陽きゅんから避難して、直ぐ傍で片付けをしている壱さんの元へ寄って行った。
「花火綺麗だったねー」
「うん、すっごい綺麗だった!途中のリボンとハートも可愛かったー」
お片付けをしながら壱さんとも花火の感想を言い合いっこ。
花火も綺麗だけど壱さんの浴衣姿も素敵だわー。
「あ、そう言えば、隣の県の花火大会でね、メッセージが花火になるっていうのがらしいよ。来月の中旬にあるみたいだから行ってみる?」
「え、行く!!」
「じゃあまた皆で行こっか」
「やったぁ!楽しみ!」
完了、とゴミをゴミ袋に入れたのを見届けて、「十夜!来月花火行こー!」と叫びながら夜景を眺めている十夜の元へと駆け寄って行く。
十夜に花火大会へ行く事を告げると、一つ返事でOKが出て、「やったー!」と陽と二人で大はしゃぎ。
そんなあたし達に「うるせぇ」と言ってまた首根っこを掴みにきた煌にソッコーで肘鉄すれば、
「テッメェ……」
思いの外強かったらしく、煌ママその場で悶絶。
「すまぬ」
ここは素直に謝っておこう。


